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基調講演やシンポジウムといったメインの企画について紹介します。今回の学術集会主題は「精神科看護の創造と継承」です。

基調講演

基調講演「精神科看護の創造と継承」
6/15(金)

●講師

吉浜文洋(よしはま ふみひろ)

佛教大学保健医療技術学部看護学科 教授

日本精神科看護協会 業務執行理事

  

日精看は、関東地方の精神科看護者の研究会から全国組織へと発展していった。

そこには、日精看を結成する「切実な思い」があったはずだが、その思いとは何か。そして、それは「継承」されているのだろうか。

時代は移り変わり、われわれは、どのような「切実な思い」をもって日精看を存続させようとしているのか。

日精看は実践共同体として、精神科看護独自の「専門的知識と技術」の集積と、全国の精神科看護者への普及をどう実現するかが問われている。

それは、どのように「創造する看護」の基盤を構築するかということだ。

看護現場にこだわり、多くの精神科看護者が参加してなされる学びの共同体の追求。

その過程で組み立てられた実践的精神科看護の知識の体系化、すなわち創造的看護を夢想しながら、ほとんど手つかずのまま現在に至っている。

この思いの継承を次の世代に期待したい。

シンポジウム

シンポジウム「精神科看護の創造と継承」
6/17(日)

●シンポジスト

岡本眞知子(おかもと まちこ)
医療法人治久会もみのき病院看護部長

  
【略歴】

高知女子大学家政学部衛生看護学科(現在:高知県立大学)卒業後、高知県にて精神科看護に従事。1998年から8年間、愛媛県立医療技術短期大学(現在:愛媛県立医療技術大学)で教鞭をとる。2002年、愛媛大学大学院医学系研究科看護学専攻修士課程修了。 2006 年 4 月に高知県に戻り、社会医療法人仁生会細木ユニティ病院に 2017 年 3 月末まで勤務。同年7 月より現職。 2011 年から 2017 年まで日本精神科看護協会高知県支部長。

  
【発言要旨】

私は学生のころ、本当の意味で「人と出会うこと」を、教師と患者さんから学びました。いまは人間関係が希薄になり、人を道具的にとらえる傾向さえあります。看護教育や看護の現場でもその傾向がまったくないとは言えません。看護の本質であるケアリングは、ケアを実践するどの場やどの領域にも必要不可欠なもので、精神科看護の中心的な技術だと思います。私は、精神科看護で培ったこの技術を、他の領域でも、教育や管理にも、もっと取り入れてもらいたいと思います。変えてはならないこと、それは「人と出会うこと」。変えるべきことは、精神科看護を「見える化」し、広め、活用していくことだと思っています。

 
 
眞鍋信一(まなべ しんいち)
社会医療法人北斗会さわ病院 看護部長
 
【略歴】
1986 年、さわ病院入職。1998 年、大阪府看護教員養成講習会修了。2009 年、併設の北斗会看護専門学校へ異動。2013 年、さわ病院へ再び異動。2016年より現職。
 
【発言要旨】
精神科看護の道に踏み入って、約 30 年が経過しました。精神衛生法から精神保健法へ、そして精神保健福祉法へと法律が移り変わってきましたが、それだけではなく精神科医療への期待や要求もまた大きく変化してきました。そのなかで、精神科看護の現場でも少なからず変化があったはずです。何が変わったのか? 変わっていないものはあるのか? 自分の看護者としての歩みを振り返りながら、移り変わりについて考えてみたいと思います。
 
 
加藤由香 (かとう ゆか)
医療法人小憩会 ACT -ひふみ 精神科認定看護師
 
【略歴】
大阪府堺市の看護専門学校を卒業後、3か所の単科精神科病院で勤務。2003 年、精神科認定看護師資格取得。2012 年より現職。
 
【発言要旨】
人の生き方も価値観も多様化するこの時代に、精神科看護のあり方もさらなる柔軟さが求められます。何よりも患者さんが主体であるという基本姿勢のもと、精神科の医療アセスメントができることを基盤に、患者さんが障害をもちながらいまの時代を生きていくことを看護者がイメージでき、その人が大事にしたい生き方に寄り添えること。そのような姿勢が必要とされているように感じています。
 
 
●指定討論者 
末安民生(すえやす たみお)
岩手医科大学看護学部地域包括ケア講座 教授/一般社団法人日本精神科看護協会 会長
 
【略歴】
1978年、東京都立松沢看護専門学校卒業、東京都立松沢病院勤務。1990年、衆議院議員秘書。1994 年、東海大学健康科学部看護学科専任講師。2001年、慶應義塾大学看護医療学部助教授。2011 年、天理医療大学設立準備室を経て、同医療学部看護学科教授。2016年、岩手医科大学医歯薬総合研究所看護・政策研究部門教授。2017年4月より現職。
 
 
●座長
池田成幸(いけだ しげゆき)
社会医療法人杏嶺会上林記念病院 看護部長/老健在宅部 看護部長
 
【略歴】
1988年、愛知県立総合看護専門学校卒業。1992年、愛知大学法経学部法学科卒業。北林病院(精神)、一宮市立市民病院今伊勢分院(一般 精神)を経て、2004 年より現職場に勤務。2007年より看護部長。2016年より、日本精神科看護協会愛知県支部長。
 
 
仲野 栄(なかの さかえ)
一般社団法人日本精神科看護協会 業務執行理事
 
【略歴】
1985年3月、県立高知女子大学看護学科卒業。同年4月、医療法人近森会に入職し、近森第二分院に配属。1995年4月、訪問看護ステーション設立準備室配属。1996年1月、訪問看護ステーションラポールちかもり配属。2000年4月、精神障害者生活訓練施設援護寮まち配属。2002年3月、医療法人近森会退職。同年4月、日本精神科看護協会入職。2007年6月より現職。
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